カタリバオンライン for Teensの運営スタッフは、中高生と学び会えるこの場所が今以上にもっと居心地のよい、愛されるコミュニティになったらいいなあ、うれしいなあと思って活動しています。ただこの場所の魅力を伝えるとなるとぴったりくる言葉が浮かばず、実は悩んでいました。
そんな中、中高生のアウトプットやクリエイティブをサポートするTeens Creative Programに参加してくれた高校3年生アルトさんに「デザインコースを受けてみての感想」を聞こうとインタビューしたところ、運営スタッフが言葉にしたかった「カタリバオンライン for Teensの魅力」が続出したのです。
【今回話をしてくれた人】
アルトさん
デザイン系の進路を考えている高校3年生。小学生の頃から一眼レフカメラで写真を撮りコンテストに応募するなど、ものづくりを楽しんできた。コロナ禍で取り組んだ写真コラージュ企画が注目される。
【今回の聞き手】
クリス
福岡に住むライター。Teens Creative Programライティングコースの講師も担当している。
「見て、感じてもらう」が自分の刺激に。同世代と語らう時間の提案も
アルトさんはデザインコース「ベーシック」「アドバンス」、どちらにも参加してくれました。受けてみての感想は?
アルトさん(以下、アルト):デザインに関する「商業的」な考え方が深められました。もともとデザイン系の進路を考えていて、受験に備えた構図や色などの美術的学びは深めていたんです。この講座を受けたことで、「デザインは誰かに何かを伝える手段」であることを改めて実感できました。
▲アルトさんが制作したデザインコース広告
アルト:またそれ以上に、「デザイン」という共通の関心を持った同世代と語り合える時間があったのが、とても楽しかったんです。
それはなぜでしょうか?
アルト:僕は「見てもらってどう感じてもらうかを常に考え続けるもの」がデザインだと捉えています。しかし見て感じた人の思考に触れられる機会は、そう簡単に得られるものではありません。それがデザインコースでは、参加した受講生たちやキャストの人たちとのコミュニケーションの中で得られたんです。
見てもらう、意見をもらうことで自分のデザインをより磨いていけたということでしょうか?
アルト:デザインの質についてはまだまだ実力不足を感じていますが、刺激になったのは間違いありません。アドバンスコースに参加したときは、語り合う時間が足りないなと思ったくらいで(笑)。講師のあやきゃんさんに「受講生同士で話す時間をもらえませんか」と相談して、コースが始まる20分前くらいからZOOMを開放してもらったんです。おかげさまで、デザインの道を目指す人の思考にたくさん触れられました。
「自分にも考えを生み出せる」気づかせてくれたのは初めての感動と人とのつながり
自分で満足するだけでなく、どう感じてもらうかまで考えてデザインを追求しているアルトさん。そこまでデザインにのめり込むのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
アルト:進撃の巨人展めあてに足を運んだ美術館で出会った、現代美術家・塩田千春さんの作品展が大きなきっかけですね。「そこに行くならここにも行っておいでよ」と父にすすめられて鑑賞したのですが、簡単に言葉にできない感動を味わいました。
言葉にできない感動を言葉にしてという難しい質問になるのですが……、どんな感動だったのでしょう?
アルト:「意味が込められた美術を通して、自分のなかで発想するという行動に至る」という初めての体験を味わったんです。その体験が楽しくて。
発想という行動に至って、自分でも作ってみようと動きだした、と。
アルト:いえ。美術館に通い始めたばかりの頃は、目の前のプロの作品にただただ圧倒されるばかりで、「自分でつくる」という発想にまでは至りませんでした。ただコロナ禍で自分の進路を考えたときに、以前から漠然と興味を抱いていたデザインに挑戦してみたんです。このチャレンジが、「考えを形にすることは、自分にもできる」と思うきっかけになりました。
そう思うきっかけとなった、コロナ禍のチャレンジについてもぜひ教えてください!
アルト:Photoshopでコラージュの作品をたくさんつくりました。最初はコロナによる外出自粛で大好きなサバイバルゲームができずにいた友人のために、サバゲーファッションを着た状態で実際にゲームをしているかのような本格的なコラージュ写真をつくったんです。それをきっかけに「サバゲー風コラージュ本格写真をつくります」とSNSで呼びかけたら、思いのほか声がかかって。作品を贈った人に喜んでもらえたのは、うれしかったですね。
カタリバオンライン for Teensは、行動を起こすのにうってつけ
アルトさんも以前は「自分でつくる」という発想に至らなかったと言っていたように、行動に移すのは案外難しいことだと思います。
アルト:確かに「自分でつくる」という行動を起こすのは勇気がいることだと思います。しかし行動を起こさなければ、クリエイティブな考えが育つどころか、そこにまで至らないと思うんです。
現代美術の世界ではよく「こんな作品、誰にだってつくれる」と言われます。それに対して現代美術に携わる人たちは「できるけれども、やらなかった」と返すんです。行動を起こすことで、相手の印象に残らせることに成功しているんですよね。
だから僕は、デザインコースに限らずカタリバオンライン for Teensのいろんなプログラムに参加している人たちはみんな、行動を起こしているすごい人だと思っています。
そう考えると、カタリバオンラインに参加している人は、すごい第一歩を踏み出していることになりますね!
アルト:しかも自分の身近なコミュニティ以外で行動を起こしている人の面白い考えに触れられますしね。
中高生にとってのコミュニティは、進学などで行動範囲は多少広がるものの、学校や部活がほとんどではないでしょうか。ただ昨今はSNSも発展していて、コロナ禍でオンライン上のつながりも一気に進みました。年齢問わず、誰でも気軽に行動範囲を広げていける時代なんです。もちろんそこにはリスクもあると思います。しかしそれを学ぶことも含めて、一歩踏み出すことが自分を変えるきっかけになると思うんです。
カタリバオンラインはすべてのプログラムが無料で大学生など年齢の近い大人が見守ってくれているので、安心して一歩を踏み出せる場所だと思います。
https://katariba-teens.online/2401
カタリバオンライン for Teensには、アルトさんが参加したデザインコース をはじめ、「やってみたい」「面白そう」という一歩を踏み出す中高生を全力応援するコースやプログラムがあります。
何度だって挑戦できる場所です。ぜひこのカタリバオンライン for Teensという場所を、あなたの新たな一歩を踏み出す場所として活用してくださいね。