イベントプロデュースコース(4月・火曜開催)
2022.03.19 UP
企画の極意を学ぼう。自分の興味関心を「イベント」に詰め込む1か月間。
このコースは「イベントを通して自分の想いを形にする」プログラムです。
漠然とイベント企画にチャレンジしてみたいという人はもちろん、興味関心のある分野はあるけど1歩目の踏み出し方がわからない人、イベント企画やファシリテーションのノウハウを知りたいという人…。何かに当てはまる人はきっと楽しめるはず。
テーマを決めイベントを企画し、運営まで実施することで、自分のアイデアを形にする経験ができます。
また、企画や準備の過程で自身のやりたいことを深く考えることで、やりたいことへの考えがより深まることも。
最終的には発表会で20分間のイベントを参加者向けに開催!参加者の反応を直に見られる貴重な経験を得られます。
スケジュール
Day 1-3全日程参加がコース参加の条件となりますのでご了承ください。
各日の内容は以下の通りです。
●DAY1 4/12(火) 20:00-21:30
「イベントのテーマを設定しよう」
・イベントって何のためにするの?
・マイテーマ&キーワードを深堀り!
●DAY2 4/19(火) 20:00-21:30
「テーマ×アイディア!? イベントの内容を考えよう!」
・どんなイベントにしたいかアイディアを広げてみよう
・具体的にイベントの内容を整理しよう
●DAY3 4/26(火) 20:00-21:30
「イベントの流れを決めて、実施にむけた最終仕上げ!」
・当日の流れを決めよう!
・スライドなどイベントで使うものを作成しよう
・リハーサルをしてみよう!
●発表会 5/8(日) 17:00-19:00
・参加者に向けて20分間のイベント運営
※発表会に参加できなくともコースに参加は可能ですが、できる限りご参加をお願いします。参加可否は申込いただいた方へ別途お聞きいたします。
※発表会までに、資料の提出があります。
※イベントプロデュースコース・プレゼンコース【ベーシック編】・プレゼンコース【アドバンス編】合同の発表会です。複数コースに参加する方はどちらの発表もこの時間に行います。
学べること
・イベント企画/設計のノウハウ
・想いを形にしアクションに移していく力
・同世代から貰える刺激
事前準備のお願い
・LINEオープンチャットへの参加(定期連絡や相談対応のため。申込後にチャット入室リンクを送ります。)
・Zoomを使えるようにしておいてください。(
・Google アカウントの作成、あるいはアプリのインストール(Google スプレッドシートやGoogle スライドを使用するため)
「いまの自分を向上させたい」 カタリバオンラインに積極的に参加する高校生が行動を起こし続けている理由とは?
2022.03.19 UP
「もっと、○○だったらいいのに……」
生きていると、いまの自分にないものや、世の中に不足していることに目が向くこともあると思います。
何かに気づいて行動に起こす……。
言葉にすれば簡単に思えることですが、「行動を起こす」ということに不安や恐怖を感じる人も少なくないと思います。
今回はカタリバオンラインのさまざまなプログラムを活用したり、自分でiPhoneアプリを開発しはじめたりしている高校生・かなぽんさんから、行動力の秘けつを聞きました。
かなぽんさんプロフィール
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コース参加のきっかけは「メンバーともっと交流したい」
▲インタビューを受けてくれたかなぽんさん
―― かなぽんさんがプレゼンコースアドバンス編に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
学校の授業で使うプレゼン資料の見た目をよくするコツを学びたかったからです。
プレゼンコースにはアドバンス編の前に、ベーシック編があります。ベーシック編の内容は、伝え方の基礎が中心です。私は「資料の見た目をよくしたい」と参加した部分があったので、ベーシック編を受けた上でアドバンス編も受講することにしました。
―― ということは、かなぽんさんにとってプレゼンコースベーシック編は正直、ちょっと期待外れだった?
いえ、そんなことはないですよ。私はこれまで「結論」「具体」「結論」の順で述べる、伝えることがプレゼンの基本だと思ってきました。ベーシック編に参加したことで、この基本の大切さを再認識できたと思っています。また普段から迷っていた具体の部分に、どんな話を用いればいいかも教えてもらえたので、学校での発表に応用できました。
またアドバンス編に参加したのは、ベーシック編で出会った人たちと「もっと交流したい」と思ったのも大きかったですね。参加メンバーが意見を交わすディスカッションの時間がたくさん設けられていて。「聞いていて眠くなる校長先生の話の特徴とは?」みたいなテーマで語り合う時間が、とても楽しかったんです。
またみんなに会いたいなという気持ちが、アドバンス編に参加した1番の理由かもしれません(笑)。
「当たり前」を伝えることの難しさ
▲かなぽんさんが実際に作ったプレゼン資料
―― アドバンス編は、「カタリバオンラインの魅力」という課題テーマでプレゼンを作る内容だったと伺っています。かなぽんさんは、どんな内容のプレゼンをしたのでしょうか?
「オンラインだからこそ全国の友だちができる」ことを、「すでにカタリバオンライン for Teensに登録はしているけれども、なかなかプログラムに参加できていない中高生」に向けて伝える内容にしました。
―― ベーシック編で出会ったメンバーとまた交流したいと思ったかなぽんさんならではの、説得力のあるプレゼンですね。
そうですね。ただ私が伝えたかったことは、すでに多くの人がうすうす気づいていることだと思うんです。その「当たり前」を伝える難しさは感じていました。
―― どんな難しさだったのでしょうか?
聞いてくれた人の印象に残るかという部分です。すでに気づいているからこそ、プレゼンのインパクトに欠けるかもと思っていました。
ただこの不安を、アドバンス編で学んだ資料作りのコツでカバーはできたと思っています。
▲かなぽんさんのプレゼン資料② 要点がわかりやすい!
―― どんなコツを学んだのですか?
プレゼンで伝えたいことをより印象的に届けるのに適したフォント(文字)の大きさの具体的な数値や色、余白の重要性などです。プレゼンっぽさが出るからと使いがちなアニメーションも、「伝えるのに本当に必要かどうか」という視点を持って使うことが大事だとも教えてもらいました。シンプルな資料のほうが、伝わりやすいと学びましたね。
行動したからこそ出会えるものがある
▲インタビュー中のかなぽんさん
―― 「もっとプレゼン資料をよくしたい」「もっと交流を深めたい」という思いから各コースに参加してきたかなぽんさん。考えてから行動に移すのが速いですよね。
かもしれません。実はいま、レシピ提案アプリを個人的に作っていて。このアプリ制作も「夕飯づくり、めんどくさいなあ。誰か提案してくれないかなあ」という自分の思いから始まりました。それはきっと「ないなら自分で動く」という精神が、自分の中にあるからだと思っています。
―― かなぽんさんはプレゼンコース以外にもこれまで、デザインコースやライティングコース(※現在休止中)に参加してくれましたが、もしかしてこれも「いまの自分にないものを変えるための行動」だったのでしょうか?
そういう部分もあったと思います。ライティングコースには参加していた人の記事を読んで「私も書いてみたい」という気持ちから、デザインコースには独学状態であることに課題を感じていたから参加したので……。
私は、いろんな機会や場所でたくさんの情報を吸収して、いまの自分を向上させることが楽しいんです。
―― カタリバオンラインは、かなぽんさんの向上をサポートできているでしょうか?
はい。ライティングコースに参加したあとには、個人でもnoteを書きました。またデザインコース参加後には、改めてデザイン書を買って学びを深めているところです。また「届けたい人」によってデザインや内容を変えるという共通点には、プレゼンコースとデザインコースの両方に参加したからこそ気づけたのかなと思っています。
▲プレゼンコースアドバンス編の講師・堀内遥加さん。UI/UXデザイナーとしても活躍されている
またプレゼンコースアドバンス編では、自分の将来の夢につながる出会いもありました。私には将来、UI/UXデザイナーになりたいという夢があるのですが、コースの講師だった堀内遥加さんはまさにこれを仕事にしている方だったんです。堀内さんと話す中で、「ユーザーの人たちに、生み出したものをより快適に使ってもらうにはどうしたらいいか」というものづくりの考え方がとても素敵だなと改めて感じました。
「ないなら自分で動く」という精神があったからこそ、出会えたことや人があると思っています。
かなぽんさんが楽しい雰囲気で参加を決めたプレゼンコース<アドバンス編>は毎月開催中!申込をお待ちしています。
リスペクトから生まれる、新たな視点。 2つのオンラインイベントを開催した高校生が感じたこと
2022.03.18 UP
参加者募集ページが公開されるやいなや、あっという間に定員に迫る勢いで参加申し込みが殺到したカタリバオンライン for Teens(以下、カタリバオンライン)のイベントが「日本の未来を『政治・経済』の視点から考えよう」です。このイベントの主催者は、なんと高校生! 大学進学が決まり、今もなお自分の中にはない視点を追い求め続けている高校3年生のメイメイさんが企画から手掛けました。
正直イベントを1から作りあげていくのは、大変です。しかしメイメイさんはカタリバオンラインだけでも、このイベントとプログラム卒業課題の2つのイベントを成功させています。なぜイベントを開くのか――。その理由をメイメイさんにインタビューしたら、イベントだからこそできる「伝え方」「伝わり方」が見えてきました。
メイメイさんプロフィール
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全く異なる2つのイベント 気づきのタネは日常の中に
▲今回インタビューに協力してくれたメイメイさん
―― メイメイさんは先日、カタリバオンラインのいちプログラムとして「日本の未来を『政治・経済』の視点から考えよう」というオリジナルイベントを開催しましたよね。このオンラインイベントをしようと思ったのはなぜですか?
このイベントを開催する前に参加したイベントプロデュースコースで、イベントの開催方法を学ぶのとは別に、SDGSや貧困、格差について同期メンバーと雑談する機会があったんです。この時間が楽しくて……。コースが終わるころには、同世代と政治のことを語り合いたいと、歯がゆさすら抱いていました。
そんな思いを抱いていた私に、「高校生オリジナル企画」というイベントプロデュースコース修了生向けのステップアップの機会があると案内が届いたので、ぜひやってみたいと挑戦することにしました。
▲メイメイさんが実施したオリジナルイベントのスライド
―― イベントプロデュースコースでも政治、経済に関するテーマを設定したのでしょうか?
それが全く違う、「リメイク」をテーマにしたイベントをしたんですよ。もともと私は裁縫が好きだったのですが、その過程で無駄なゴミの量を減らし(リデュース)、再利用し(リユース)、使用済みのものを資源に戻し新たなものを作る(リサイクル)という「3R」という考え方、行動指針に触れ、気に入って着倒した服を別の形で蘇らせる「リメイク」の楽しさを知りました。もう服としては着られないものにも「捨てる」以外の選択肢があり、思った以上にいろいろな形に変えられる面白さを広めたかったんです。
▲メイメイさんが「イベントプロデュースコース」で開催したリメイクイベントのスライド
ちょっと尖った企画も、オンラインイベントなら挑戦しやすい
―― 実際にオンラインでのイベントをしてみてどうでしたか?
オンラインイベントでは、とてもフラットな時間が作れると感じました。実は以前、対面でのイベントをしたことがあります。その時は学校や県のサポートを受けながら、高校生の学びに地域の人が触れられるような展示をしました。そのイベントがコロナ禍で交流を生み出すのが難しかったという部分もあるとは思いますが、コースや自主企画で実施したオンラインイベントでは対話をメインに会を進めることができたため、企画側と参加側の垣根のない時間が作れたと思っています。
またオンラインイベントは対面式のイベント以上に、自分の興味関心に沿った、ちょっと尖った内容にも挑戦できる可能性があるとも感じました。なにより全国の人と繋がれるのが魅力ですね。住んでいる地域以外の人との出会いが、新たな発見を届けてくれました。
▲メイメイさんのイベントスライドの一部。
―― 実際にどんな発見がありましたか?
まず、参加してくれた人たちが私の想像以上のリアクションをしてくれたことに、正直驚きました。イベントプロデュースコースの卒業課題である「リメイク」のイベントでは、20分という限られた時間にもかかわらず参加してくれた人から「学校のイベントで作ったクラスTシャツをバックやシュシュにする」というアイデアが出てきましたし、オリジナル企画では参加者一人ひとりが自分の持ち時間をはるかにオーバーして日本の国家予算について考えたことを語ってくれました。自分の中にない視点が増えたと思います。
またオリジナルイベントに関しては、予想の倍の参加申込がきたことにも驚かされました。申込を担当してくれていた運営の人からその日のうちに「8人(申込が)来たよ」と連絡が届いて。若者は政治に興味がないと言われることもありますが、そんなことはないんだと実感でき、イベント開催に向けて熱意がさらに加速しました。
▲メイメイさんのイベントスライドの一部。参加者同士のコミュニケーションも盛んだったよう
イベント開催は意外とハードルが高くない? リスペクトし合える時間が生み出すもの
―― カタリバオンライン以外の場でもイベントをしてきたメイメイさん。メイメイさんがイベントを開く原動力についても教えてください。
イベントって、企画者だけでなく参加者もテーマを「自分ごと」として考えることができる、濃密な時間が過ごせるんですよね。企画者の思いを伝える方法は他にもありますが、イベントの場合、その時間の中で参加者から何かしらのアクションが起こるんです。しかもその多くは「共感」「感想」どまりでなく、「自分ごと」として考えたり動いたりした結果なんですよね。
そこにいる人たちが自分ごととして考えられるのはきっと、伝える手段のなかでもイベントが「参加者と企画者が互いにリスペクトし合える時間」を作りやすいからだと思っています。実際に国家予算のオリジナルイベントは、自分の想定していた通りに進まなかったのですが、それは参加してくれた人たちから「そこまで考えていなかった」というリアクションをたくさんもらえたからなんです。参加者と企画者の間に垣根のない、互いの考えのすごさに圧倒されるリスペクトにあふれた濃密な時間が過ごせるところに、イベントの魅力を感じています。
▲メイメイさんが予定していたイベントの進行予定。思い通りに進まないこともまた面白い!
―― その時間の中で真剣に考え、自分の考えを言葉にしたりワークショップに参加できるのはイベントならではの強みですね! ただその分、準備も大変だったのではないでしょうか?
確かに準備は大変な部分もありました。私はイベントを企画するときに参加してくれる人が「これなら自分もできる」と思う内容を意識しています。そのために「分かりやすさ」が重要になってきます。その分かりやすさを生み出すためには、自分の中にそのテーマに関する知識を新たに蓄積するのはもちろん、どんな比較材料や情報を出すべきなのか、言葉を選ぶべきなのかを整理しなければなりません。ただここをしっかり練り込んで熱量を込めた分が、イベントの参加者のリアクションとして返ってきたと思っています。
▲リメイクイベントで使ったワークシート。自分で考える工夫があちこちに仕掛けられている
また今回、カタリバオンラインのイベントプロデュースコースに参加してみて強く思ったのは、イベントの開催は意外とハードルが低いということでした。コースの卒業課題で「リメイク」をテーマにしようと思いつつも「イベントになるかな」と不安に思っていたのですが、カタリバオンライン運営の人のリアクションが良くて、「これはいけるぞ」と(笑)。コースが始まってから言われていた「なんでもイベントになるよ」という言葉は本当だったんだと思えましたね。
「本当になんでもイベントになるんだ」とメイメイさんが感じたイベントプロデュースコースは毎月開催中です!
イベントプロデュースコース(4月・水曜開催)
2022.03.18 UP
企画の極意を学ぼう。自分の興味関心を「イベント」に詰め込む1か月間。
このコースは「イベントを通して自分の想いを形にする」プログラムです。
漠然とイベント企画にチャレンジしてみたいという人はもちろん、興味関心のある分野はあるけど1歩目の踏み出し方がわからない人、イベント企画やファシリテーションのノウハウを知りたいという人…。何かに当てはまる人はきっと楽しめるはず。
テーマを決めイベントを企画し、運営まで実施することで、自分のアイデアを形にする経験ができます。
また、企画や準備の過程で自身のやりたいことを深く考えることで、やりたいことへの考えがより深まることも。
最終的には発表会で20分間のイベントを参加者向けに開催!参加者の反応を直に見られる貴重な経験を得られます。
スケジュール
Day 1-3全日程参加がコース参加の条件となりますのでご了承ください。
各日の内容は以下の通りです。
●DAY1 4/13(水) 20:00-21:30
「イベントのテーマを設定しよう」
・イベントって何のためにするの?
・マイテーマ&キーワードを深堀り!
●DAY2 4/20(水) 20:00-21:30
「テーマ×アイディア!? イベントの内容を考えよう!」
・どんなイベントにしたいかアイディアを広げてみよう
・具体的にイベントの内容を整理しよう
●DAY3 4/27(水) 20:00-21:30
「イベントの流れを決めて、実施にむけた最終仕上げ!」
・当日の流れを決めよう!
・スライドなどイベントで使うものを作成しよう
・リハーサルをしてみよう!
●発表会 5/8(日) 17:00-19:00
・参加者に向けて20分間のイベント運営
※発表会に参加できなくともコースに参加は可能ですが、できる限りご参加をお願いします。参加可否は申込いただいた方へ別途お聞きいたします。
※発表会までに、資料の提出があります。
※イベントプロデュースコース・プレゼンコース【ベーシック編】・プレゼンコース【アドバンス編】合同の発表会です。複数コースに参加する方はどちらの発表もこの時間に行います。
他にも、発表会までに、任意参加の練習会を開催予定です。
学べること
・イベント企画/設計のノウハウ
・想いを形にしアクションに移していく力
・同世代から貰える刺激
事前準備のお願い
・LINEオープンチャットへの参加(定期連絡や相談対応のため。申込後にチャット入室リンクを送ります。)
・Zoomを使えるようにしておいてください。(
・Google アカウントの作成、あるいはアプリのインストール(Google スプレッドシートやGoogle スライドを使用するため)
伝えたいなら、相手の立場で!コースで学んだ大切なことを聞いてみました
2022.03.17 UP
今回は、実際にプログラムに参加してくれた中高生にインタビューをしてみました!
今回協力してもらったのは、プレゼンコースベーシック編に参加した中学3年生のコタさんです。参加したきっかけや、受けてみての感想を伺いました。
自分の言葉で「伝える」力がほしかった
—— コタさんが「プレゼンコース ベーシック編」に参加したきっかけを教えてください。
「自分の言葉で話す力を身につけられたい」と思って参加しました。
以前から「自分の頭で考えていることをうまく伝えられないな」と、もどかしさを覚えることが結構あったんです。また中3で受験も控えていて、自分の思いを言葉にする面接などの機会が増えて。
またドキュメンタリー番組で自分のことを話す出演者の姿に憧れたんですよね。「僕もこんな風に話せたらいいなあ」と。
—— 実際に受講してみていかがでしたか?
最初に「言う」「伝える」「伝わる」について学んだのですが、一見同じことを言っているようにも思える行為がこんなに違うのかと驚きました。詳しくは講座の内容なので話せないのですが、この気づきだけでも日常に活かせる大きな学びだったと思います。
—— 日常につながる学びとなったんですね!
他にも伝えたい具体的な相手を設定する「ペルソナ」は、話す「相手」を意識するという当たり前だけれども忘れがちなことを考える上で、とても重要な学びだったと思っています。自分が好きなことを伝えたい時、相手にとって身近な例を用いるなど、相手の立場に立った話し方を心がけるようになりました。
和やか。でも刺激にもあふれた時間
—— プレゼンコースの雰囲気はどんな感じでしたか?
とても丁寧だなと感じました。細かい質問にもわかるように答えてくれたので、心強かったです。講師やキャストとも気軽に話せる親近感がありました。とても和やかな雰囲気だったので参加しやすかったです。
—— 参加メンバーについても教えてください。
僕が参加したときのメンバーは、高校生ばかりでした。まだ中学生の僕にとって、高校生の考えやプライベートの話は「すごいな」と思うことばかりで。そういう普段はかかわることのない少し年上の人たちと話せたことも、僕にとっては貴重な体験でした。
「好き」の理由にとことん向き合える時間
—— プレゼンコースのアウトプットのゴールは、発表会での2分間の発表でしたよね。
はい。伝えたいことを制限時間内にまとめることがこんなにも難しいなんて思いませんでした。
ただその分、自分の興味のあることを魅力的に伝えるための取捨選択を実践的に学べたと思っています。
—— コタさん的プレゼンコースのおすすめポイントがあれば教えてください。
「話す」「伝える」ということについて、じっくり考えられるところだと思います。
なにより自分が興味を持っていたことについて「どうして好きなのか」という理由まで突き詰めて考えるいい機会になったんです。僕は「そんなときは、○○○○○(※居住地が特定されるため伏せております)バス。」というプレゼンをしたのですが、地域のバスについて普段の生活ではそこまで深く考えることは少なかったので、そういう部分でも楽しめました。自分の好きにとことん向き合う貴重な時間になると思います!
プレゼンコースベーシック編は毎月開催中!
自分が好きなことを「話す」ことは、誰でもきっとできると思います。ではそれを、「伝える」となったら? 相手がいて成り立つ「伝える」。そのコツを基礎からしっかり学べるプレゼンコースベーシック編は毎月開催中です。面接対策にもうってつけ。友達や家族との会話にも活かせる力が身につきますよ!
きっかけは「面白そう!」ゼロから始めるオンラインイベントづくり
2022.03.16 UP
カタリバオンライン for Teensで開催されている「イベントプロデュースコース」。
今回はプログラムに参加してくれたまおさんにインタビューをしました。参加の動機は、「面白そう」だけだったとか……!?
何をするか分からずに参加!?
—— まおさんは、どこでどうやってカタリバオンラインfor Teens(以下、カタリバオンライン)を知ったのでしょうか?
学校で教えてもらいました。その時になんだかおもしろそうだなと思って公式LINEを友だち登録して。そして社会や身近にある真面目なことについてゆるく語り合う「てつがくカフェ」というプログラムに参加しました。
—— カタリバオンラインには、さまざまなプログラムがありますよね。今回参加してくれたTeens Creative Program(以下、TCP)も、複数のコースがあったと思うのですが、まおさんが今回「イベントプロデュースコース」を選んだ理由を教えてください。
実は、参加するつもりはなかったんですよね(笑)。ただ他のプログラムに参加したときにキャスト(大学生のスタッフ)から説明を受けて、面白そうだと思ったんです。「イベントプロデュース」という名前がカッコいいなあと思ったのもあって。でも正直、何をするかまでは分かっていなかったので、まさかゼロからイベントを作るとは思っていませんでした。
最後まで取り組めたワケは、ともに頑張る仲間の存在
—— イベントをゼロから作ると思っていなかったのなら、内容としては難しかったのではないでしょうか?
企画書を作るという経験が初めてだったので、難しかったです。もともと細かな計画を立てるのが苦手なタイプでもありましたし。しかも学校の期末テスト期間と被って大変でしたね。
▲まおさんのイベントで使用されたスライドの一部。新型コロナウイルスにちなんだクイズをはじめ、医療従事者の人たちの現状を伝えることで、自分たちの日頃の行動を見直すきっかけを作りたかったそう
—— それは、なかなかにハードなスケジュールですね……。それでも最後まで取り組めたのはなぜでしょうか?
イベントプロデュースコース7月期メンバーがいたからです。一緒に参加していた中高生もコースを運営するキャストもみんな優しくて、とても話しやすい雰囲気でした。またなにより、他のメンバーが頑張っている姿を見て「自分も頑張らないと」と思えたんです。
またイベントを作り上げる最後まで、キャストの皆さんがLINEでとことん相談に乗ってくれたのも心強かったです。
医療福祉に携わる人のリアルな声に触れるイベントを開きたい
—— イベントプロデュースコースで学んだことは、今後に活かせそうですか?
実は学校の同級生の子と一緒に、現役の看護師さんや保健師さんのリアルな声を聞く、医療福祉系進学のイベントを開きたいと考えています。医療福祉系のイベントに参加したこともあるのですが、専門用語が多く、自分が求めている内容ではないなあ、と。今の私が必要だと思っているのは、現場で働く人の生の声を聞いて、自分はどういう道を歩んでいきたいのかを考えるきっかけ、機会なんです。だから、今回の経験を活かしてイベントを開催したいと思っています。
—— 進路に悩む同世代の人たちにも響きそうなイベントですね!
自分がやりたいと思うことをイベントというカタチにできると学んだので、同級生と一緒に進めていきます!
—— 最後に、イベントプロデュースコースに興味がある人に「ここがおすすめ」というポイントがあれば教えてください。
まずは、イベントを作るのは意外と誰でもできるということです。私も「面白そう」だけで始めましたが、最後まで作り上げられたので。
また中高生にとっては、こういう機会自体が珍しいと思います。大人から学ぶ、同級生と議論する機会はあっても、それをアウトプットすることは少ない人がほとんどではないでしょうか。オンラインイベントプロデュースコースでは、イベントを作るというアウトプットを目標に、同期のみんなと頑張れます。その達成感を味わえるのも、魅力だと思います。
――――――――――――
自分の興味関心を、イベントという形で他の人とも共有したり楽しめたりするオンラインイベントプロデュースコース。
企画を1からつくるのは難しい部分もあるかもしれません。しかし講師や大学生のキャストがしっかりとサポートするので、「面白そう!」「かっこいい!」と感じた人は、よかったらコース詳細ページものぞいてみてくださいね。
読んでくれる誰かのために1ヶ月間向き合った文章。ライティングコース修了課題まとめ
2022.03.13 UP
高校生のアウトプットをさまざまな形で応援するカタリバオンライン for Teens。2021年7月からスタートしたライティングコース(※現在休止中)では、多くの修了生を見届けてきました。
「伝わる文章を書く」ことを目標に、文章の設計図である構成作りから取り組む1カ月。「自分の書きたいテーマで書く」という学校ではなかなか経験できない「書く体験」を通して、自分の想いを言葉にする大変さと楽しさを味わっています。
この記事では受講生の卒業課題を紹介します。
ジェンダーレスの漂流時代 「どちらともいえない」私たちの流れ着く先は? ユッカさん
「表現力、選ぶ言葉のセンスに嫉妬する」とライティングコースの講師が唸った高校1年生ユッカさんの「ジェンダー」をテーマにした文章です。ジェンダーと聞くと難しいイメージを抱くかもしれませんが、誰にとっても身近なことだと考えさせられる文章だと思います。
https://katariba-teens.online/2233
外暮らし、されど野良じゃない 人と猫がともに暮らすためにできること ねこゆいさん
耳にV字の切り込みが入った猫を見かけたことはありませんか?ねこゆいさんはその切込みが入った「地域猫」の保護や見守り活動について分かりやすく紹介してくれました。一代限りの命を見守ることが今の社会になぜ必要なのかを考える機会になりますよ。
https://katariba-teens.online/2195
【通信制高校の魅力】自分のペースで色々な事を学べる学校 るりさん
中高生の皆さんは、高校と聞いてどんな勉強や通学の方法、そして日常風景を思い浮かべるでしょうか?この文章を書いたるりさんはタイトル通り「通信制」の高校に通っている高校2年生です。まだまだ十分に知られていないと感じていた魅力たっぷりの通信制高校について、実体験をもとに言葉にしてくれました。
https://katariba-teens.online/2193
TSUTAYA減少の危機?!なら今こそ魅力を伝えなければ! めぐさん
濃い青に黄色の文字の看板が印象的な「TSUTAYA」。その店舗が減っていると聞いて衝撃を受けたというめぐさんの文章です。配信全盛期の昨今。あえて店舗で映像作品を「レンタルする」魅力について、利用者ならではの視点で語ってくれました。観る作品を手に取る特別感を味わいに行きたくなるかも……!
https://katariba-teens.online/2229
どの記事も筆者が伝えたい想いが詰まっています。ぜひ読んでみてくださいね。
個性を持った若者に花束を|TCPライティングコース受講者課題
2022.02.04 UP
高校3年までの18年間、山あり谷あり、色んな経験をしてきたなと振り返ってみた。全身麻酔の手術を乗り越えた。生徒会を3年間やった。演劇部の公演前日、部員みんなで徹夜した。精神的な疲労から過呼吸に悩んだ。でも、結局、軌跡を振り返って思うことは、
「私」に生まれて、生きることができて、「私」は幸せだ
ということ。何故なら、個性、つまり私らしさに自信をもっているから。
悩み多き高校生
私の個性は何かというと以下の通り。
- 頭の回転が速い
- 行動力がある
- 女子が苦手で男友達が多い
- 政治、経済、地元大好き
個性があって良かったと思うこともある。推薦書、面接練習の話題に困らない。決断が早く、検定合格やイベント開催など大きな目標を達成しやすい。しかし、結局悩むことが圧倒的に多い。疎外感を感じることが多いのだ。例えば、以下の時。
- 男女で分けられた体育の時間
- テストの点数が良かった場合
前者は、女子の輪に入ることが苦手だから。クラスに一人はいるんじゃないだろうか。孤立して運動だけ真面目にする系女子。あれだ。後者は、嬉しいだけだろうと思われるかもしれない。だが、できるなりに悩んでいるのだ。その時の私を自己分析にかける。
1.男女で分けられた体育の時間
私は、上記のような体育の時間が憂鬱でしかなかった。男女別に分けると暗黙の了解のようにいつもの仲良しグループが各々集まり授業が進む。放課後のような雰囲気が授業中にもかかわらず漂う。もはや、スポーツを真剣に取り組むというような授業らしい雰囲気ではない。スポーツをする機会が体育しかない文化部の私はムッとなる。いい汗をかいて、痩せたいとか思ってたのに。早々に体育の時間をつかってのダイエットを諦め、場の雰囲気に染まることに尽力する。ここで、問題に気づく。私には、同世代女子と話すための共通の話題が少ない。授業は65分。授業の準備、後片付けの時間を含めると80分近くになる。到底、話し続けることはできない。話そうと努力してもやっぱり疲れる。孤立する。また頑張ってみるがやっぱり……。このように悪循環に陥る。好きで孤立している人間はいない。少なからず、体を動かすことに真剣になると孤立がどうこうは関係なくなり楽しいばっかりなのだが。
先生によっては男女を混ぜて授業を進めてくれた。男女でのペアワークまたは、チームワークが一定時間、変化なく続くと恥ずかしさが勝ってくる問題がある。この対策として、恥ずかしさが勝つ前に相手、チームを何回も変えながら授業が進行していく。多くの人のプレイを観察できるので、すぐに上手な人のプレイをまねることができる。また、飽きがこない。話したことがない同級生とも自然と話す機会ができるため嬉しい。いいこと尽くしのように感じた。やはり、私は体育の時間が男女混合であってほしいと願う。
2 .テストの点数が良かった場合
私のテストはいつもいい結果というわけではない。毎日忙しくしないと死んでしまう病の私は、毎日をスケジュールだらけにしてしまう。部活、委員会、読書、勉学、地域振興、学校行事など。最低でも三つの物事を同時進行させる。忙しい時期が、テストと重なることも多い。そう、勉強を捨てることもよくあったのだ。赤点ギリギリの点数に慣れた最底辺の人間だった。しかし、高校生活も終わりが近づいてきた。優先順位一位は自ずと勉強になる。元々、勉強好きな私が純粋に好きなだけ勉強できる環境を整えた。勉強を楽しむ習慣が身につくと効果もすぐに現れる。真面目に取り組んだテストはお察しの通りちょっと張り切りすぎた点数になってしまった。順位表が張り出されるので周りの目がどうしたって気になる。「うざい、調子ノリやがって。」「なんであいつが」そんなことを思ってる人間がいるわけはないと分かっていても思ってしまう。
「私」は天変地異か?
個性について改めて考えたい。ここでは個性を持った人間存在を「私」という一人称で定義する。個性を持っていることは人類共通の真理ではないのか。
始めに挙げたように、単体としての一つの個性は何気ないありふれたものだ。だが、それぞれに様々なパターンの個性がくっついている。そして、そのパターンはみんな異なっている。だから、「私」はこの世に一人しか存在しない特別な一人になるのだ。この現象は誰にでも当てはまることだろう。つまり、「私」は怪奇現象ではない。誰でも特別な人間になれる、さらに言うと、誰しもが個性を確かに持っているのだ。
物と名前はどっちが先か。人間という確かな普遍性の塊に名前がついたのか。名前は単なるラベリングに過ぎず、それぞれは異なっているのか。この実在論と唯名論の論争を思い描いてほしい。
また個性は昨今、社会に歓迎される要素だ。しかしながら、個性は一定の境界線を越えると異端と見なされ周りの目はナイフになる。個性の集合体である「私」は時として、社会の拒絶対象になってしまうらしい。この加減が非常に難しい。
例えば、学校制度は、多様性の大切さを尊び様々な学びの形を推奨している。入試のためだけではない日常のなかに、人格形成にとって大切な豊かな学びがあったと私も感じる。しかし、まだまだ不備が多い。私は部活の大会とテストが重なり体調をいつも崩していたし、点数も低かった。試験日程を一週間ずらすなど、配慮があれば、もっと文武両道がしやすい環境になるはずだ。実際に勉学だけでなく他の物事にも、同時に熱心になる生徒への想定が追いついていない。
「鈴と小鳥と私、みんな違ってみんないい」小さいころ、毎日のように歌った。見た目、人種、言語、性格、性別、能力、個性など、全てにおいて、多様性が認められる社会。それが理想らしい。しかし現実は「郷に入っては郷に従え」だ。
あぁ「私」ってめんどくさい。全ての個性の値が平均値の私だったら良かったのに。普通の人間になりたい。そう思う一方で、やっぱり特別な人間として、他者とは違った自分でいたい。かと言って、違ったら違ったで理解されない自分の個性を抱えることになる。あぁ「私」ってめんどくさい。こんな「私」は傲慢なのか。
個性と上手く向き合うために
個性にも社交辞令のように定型文があると思う。面接で「あなたの長所は」と質問されたとする。皆が口を揃えていう。社交性がある。真面目だ。リーダーシップがある。きっと面接官も飽き飽きするほどに同じ回答だろう。
人は自分の個性に自信があったとしても、他者と同調したくなる。また社会も例に挙げたような試験に、合否の明確化を求められる。ここに個性が定型化されつつある原因があるように感じる。個性の定型化は個人にも社会にも合理的でありがたいのだ。しかし、社会が形成した個性の定型文、それは偏見にも繋がるだろう。偏見は悪い、個性の多様性は良いとする一方で、偏見はなくならない。ある意味では、偏見に自分を透過させる方が楽である場面さえ多い。何故なら、型に当てはまる人間は言うまでもなく社会に支持されるからだ。しかし、本当にそれでいいのか。
人に定型文は本来ないはずだ。現に、世間一般に成功者と呼ばれる人達は、私達が想像したこともないような経験をしている。AIに規則性のある物事、全てを担ってもらう現代では、並一通りの人は求められないだろう。だからこそ、「みんな違ってみんないい」なのだ。どうか個性の塊である若者に光が当たりますように。個性を持った若者に花束を。
(執筆:12月期TCPライティングコース|高3・メイメイさん)
内藤千裕
2021.12.26 UP